自動車保険のネット割引(新規・継続)

目次

インターネット割引とは?

自動車保険の販売方法には代理店網を使う方法と直接契約者と保険会社が契約するダイレクト取引の2種類があります。後者においては、代理店手数料を支払わない分廉価な保険料設定がされている場合が多いです。

そんな通販の保険会社ですら、オペレーターのコストが人件費として掛かっている訳です。ところが最近はどの業界でもオンライン契約が花盛りで、小さいものは日常の食料品から大きな物は住宅ローンまでネット上で完了してしまいます。便利な時代になりました。

保険会社サイドで見れば、人件費はネット契約にすれば大幅に浮きます。ただモラルリスクのある契約が入り込む危険がありますね。交通事故があってから車両保険に加入するアフロス(交通事故の後に保険に加入する行為・無効です。)とかが代表的ですが、多くは保険金請求における調査の過程で排除されますので、それ程保険料率を悪化させる要素にはならないと思います。

契約者サイドから考えれば大幅なメリットがあります。

①面倒な継続契約における書類のやりとりの必要が少ない。
②当然保険料が安くなる。
③セールスのわずらわしさが無く自分でベストなものをゆっくり選択出来る。

ダイレクト保険会社は複数ありますが、各社割引の設定が異なるのが消費者に取ってわかり難くなっています。全部比較すると疲れますので、一括見積サービスを利用したほうが便利です。

継続割引の存在について

毎年見積もりを取って最安値の保険会社に新規契約をしていく移り気な契約者を引き留めるため、自動車保険の割引制度の一つに各社「継続契約割引」という制度を導入しています。そんなにあせんないでゆっくり選ばせてよと言いたいですが、自動車保険会社にしてみれば、早く決めてもらいたい訳です。なんででしょう?

自動車保険というのは損害保険会社の主力商品ですが、損害保険会社にしてみればそれ程効率のいい商品ではありません。自動車保険を運営する為に、査定社員・調査網を全国に配置し、しかも交通事故は頻繁に発生し保険請求があがります。しかも解決するのに時間がかかります。正直なとこ自動車保険で利益を確保していくのは非常に労力がかかります。

それよりは損害保険会社にとっては、火災保険・新種保険・傷害保険の方が全然楽に利益が確保できます。ただし自動車保険は一般にとって認知度が高い保険なので、どこの保険会社もこの分野に力を入れざる得ない訳です。一年毎にころころ保険会社を変えていく移り気な契約者(損保会社から見た場合)を、つなぎとめる為に、各社早期割引を導入している訳です。

自動車保険は自動車の販売台数が劇的に増えない限り、自動車保険の市場は大きくなりません。もう完全な飽和市場な訳です。継続率を高めるというのは、ある意味新規契約を取るより楽ですよね。各損害保険会社の営業の担当者は継続率を高める為に、いろいろなサービスやメリットを提示しています。

以下各社のインターネット割引を見ていますが、新規の割引額に比べて、継続時のインターネット割引が少ない会社が多いです。ただしそれはあくまで継続時のインターネット割引額の適用額であって、継続時は継続契約をした際の特典をチェックしたうえで判断する必要があります。

ソニー損保のインターネット割引

  • 新規契約10,000円割引
  • 継続契約2,000円割引

初年度は魅力的ですが、継続契約になると渋い割引額です。

1回目の継続で1%割引・2回目で1.5%割引・3回目以降は一律2%割引

アクサダイレクトのインターネット割引

  • 新規契約保険料130,000円以上→20,000円割引
  • 新規契約保険料120,000円以上→19,000円割引
  • 新規契約保険料110,000円以上→18,000円割引
  • 新規契約保険料100,000円以上→17,000円割引
  • 新規契約保険料90,000円以上→16,000円割引
  • 新規契約保険料80,000円以上→15,000円割引
  • 新規契約保険料70,000円以上→14,000円割引
  • 新規契約保険料60,000円以上→13,000円割引
  • 新規契約保険料55,000円以上→12,000円割引
  • 新規契約保険料50,000円以上→11,000円割引
  • 新規契約保険料45,000円以上→10,000円割引
  • 新規契約保険料40,000円以上→9,000円割引
  • 新規契約保険料35,000円以上→8,000円割引
  • 新規契約保険料30,000円以上→7,000円割引
  • 新規契約保険料25,000円以上→6,000円割引
  • 新規契約保険料20,000円以上→4,000円割引
  • 新規契約保険料20,000円未満 2,000円割引

保険料の区分ごとに割引金額が推移します。最大で2万円割引なので若年層にとってお得です。

  • 継続契約保険料110,000円以上→5,000円割引
  • 継続契約保険料100,000円以上→4,500円割引
  • 継続契約保険料90,000円以上→4,000円割引
  • 継続契約保険料80,000円以上→3,500円割引
  • 継続契約保険料70,000円以上→3,000円割引
  • 継続契約保険料60,000円以上→2,500円割引
  • 継続契約保険料25,000円以上→2,000円割引
  • 継続契約保険料20,000円以上→1,500円割引
  • 継続契約保険料20,000円未満 →1,000円割引

初年度は魅力的ですが、継続契約になると渋い割引額です。

2年目以降のガス欠時の燃料補給作業・燃料10Lまで無料玄関カギ開けサービスが追加

セゾン自動車火災のインターネット割引

  • 新規契約10,000円割引
  • 継続契約10,000円割引

新規も継続も1万円割引とわかりやすい。2年目以降も継続しようという気持ちになります。

50日前までにご契約を完了で600円割引・30日前で400円割引

チューリッヒ保険のインターネット割引

  • 新規契約保険料150,000円以上→20,000円割引
  • 新規契約保険料100,000円以上→15,000円割引
  • 新規契約保険料60,000円以上→14,000円割引
  • 新規契約保険料45,000円以上→13,000円割引
  • 新規契約保険料30,000円以上→8,000円割引
  • 新規契約保険料30,000円未満→3,000円割引

保険料の区分ごとに割引金額が推移します。最大で2万円割引なので若年層にとってお得です。

  • 継続契約保険料45,000円以上→5,000円割引
  • 継続契約保険料30,000円以上→4,000円割引
  • 継続契約保険料30,000円未満→2,000円割引

初年度は魅力的ですが、継続契約になると渋い割引額です。

SBI損保のインターネット割引→BEST割引額

  • 新規契約12,500円割引
  • 継続契約10,000円割引

新規契約で他社より高水準。継続も1万円割引とわかりやすい。2年目以降も継続しようという気持ちになります。もともとの料率も安価傾向です。

契約継続3年目以降でプレミアムレッカーサービス提供

(レッカー150㎞・作業時間制限無し・レンタカー48時間・4輪脱輪補償等

三井ダイレクトのインターネット割引

  • 新規契約保険料60,000円以上→10,000円割引
  • 新規契約保険料60,000円未満 →7,000円割引
  • 新規契約保険料40,000円未満→ 4,000円割引
  • 継続契約3,000円

初年度は魅力的ですが、継続契約になると渋い割引額です。

1回目の継続で1%割引・2回目で1.5%割引・3回目以降は一律2%割引。

ロードサービス範囲拡充(無料給油10L・レンタカー12時間)

イーデザイン損保のインターネット割引

  • 新規契約10,000円割引
  • 継続契約2,000円割引

割引率は渋いですが、もともとの料率は安価傾向です。

1回目の継続で0.5%割引・2回目で1.0%割引・3回目で1.5%割引・4回目で2.0%割引

5回目で2.5%割引・6回目で3.0%割引移行同一

まとめ

割引制度には金額で割引く会社と割引率を採用する会社の2種類があります。割引率というのはあくまで其処の保険会社の料率に対して割引率を設定しているので、実際の割引が分かりずらい一面があります。スタンダードは実額割引です。