自動車保険はなぜ一年更新が多いの?

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自動車保険は一年更新が基本

自動車保険の契約期間は基本一年更新です。なんで一年なのでしょうか?自動車保険はボブが生まれる前からある商品であり、商品としてはロングセラーといえると思います。

しかも諸外国に比べると保険会社が少ない特殊な市場といえると思います。大蔵省(現在は金融庁)の指導の下「護送船団方式」の下で成長してきた自動車保険。いろいろ素朴な疑問も多いわけです。

今回はご質問いただいたメールがきっかけになりますがなぜ自動車保険は1年で設定されているか考えたいと思います。一年契約という制約があるために、自動車保険を契約時にしか乗換えができない、さあ自動車保険を見直そうと思っても契約更新時しか見直せないわけですね。1ヶ月単位でもいいじゃないかなあと思ったりもします。

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保険業法での考え方

保険業法により、短期のリスクを扱う損害保険業。長期の人の生死を扱う生命保険業に区分されています。 第3分野等生保損後参入もありますが、基本は全くの別物です。

リスク管理上の考え方

短期リスクと長期リスクを同時に管理するのは健全な経営に影響があります。 自動車保険は短期リスクを得意とする損害保険会社の分野です。

リスクの変化

生命保険は基本は人の生死ですから基本は年齢別死亡表を元に計算すればそれ程リスクはぶれません。太古から人の病気・怪我による死亡率は変動しません。

逆に自動車保険は、年齢・居住地・車の車種などによリスクがころころ変わります。生命保険のように加入時のリスクが生涯続かないわけです。年はとるし、引越しはするし、車も買い換えるし、それ故ある程度の期間を区切ってリスク管理するする必要に迫られました。

管理が楽

1年間という期間を設定すれば、自動車保険のリスク要因である年齢管理が適切にできます。 また車両保険の保険金額の設定も原価償却の期間と同一になり車両価格の設定が合理的です。保険を引き受ける保険者(損害保険会社)とすればスムーズな運営が可能になります。

1年更新のデメリット

まずは、使用頻度の問題ですね。業務や通勤・レジャー使用などで使用目的は細分化されていますが、同じレジャー使用でも夏休みしか使わない人とサーフィン等で毎週海に繰り出す人のリスクが同じとは思えません。

航空機保険のように使うときだけ使用できる自動車保険があれば便利ですが、モラルリスクの問題もあり自動車保険では不可能でしょう。自動車を保有する人は1年契約を迫られ、解約の時は短期率を適用され、均等割りで保険料は戻ってきません

また自動車を保険期間の年度途中で買換えた時などに保険契約を他社に移す際に、等級の進行が遅れる大という大きな問題があります。ちなみに自動車の値引き交渉で保険をディラーで加入というのは使える値引きトークです。代理店手数料がディラーに支払われます。 最近は年度途中でも合算してノンフリート等級を進める特約もありますが、まだまだ浸透していません。

管理人の希望は1ヶ月更新

idea保険会社は大変かもしれませんが、契約形態を1ヶ月単位で可能になって欲しいですね。そうすれば事故などで廃車になった時など解約保険料も平等に戻ってきますし、保険の見直しも思って時にできます。(結構面倒で忘れちゃうんですよね。)そしてディラーさんへの交渉にも使えるし。みなさんはどう思いますか?